計数工学科(システム)の授業 3Sセメ編
はじめに
前置きは2A編を読んでください。
このセメスターから授業がすべて本郷になり、愈々東大っぽくなりますが、同時に人によっては通学時間が長くなります。筆者は増えました。では本題に移りましょう。
ここにある情報は2024年度のものであり、現在の授業内容とは異なる可能性があります。
時間割
クリックするとその授業の場所に飛べる。| 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1限 | 回路学第一 | 代数数理工学 | 信号処理論第一 | ||
| 2限 | システム情報工学演習第一 | 数学2D | 制御論第一 | 確率数理工学 | |
| 3限 | システム情報工学設計演習 | 認識行動システム論第一 | システム情報工学設計演習 | 計数工学実験 | 計算システム論第一 |
| 4限 | システム情報工学設計演習 | 数学2D | |||
| 5限 |
各授業紹介
月曜1限 回路学第一
回路理論の基礎を学ぶ授業。すぐ実践に活かせる内容ではない気がしていたが、あとで振り返るとかなり活かしている。
オペアンプは趣味で電子工作をしていても頻繁に登場する。
授業資料はこちら
内容リスト
- 等価回路
- オペアンプ
- スイッチング回路
月曜3・4限、火曜4・5限、水曜3・4限 システム情報工学設計演習
前半で3DプリンタやArduinoなどの扱いを学ぶ。
後半でプロジェクト演習の授業になる。複数人のグループに分かれ、2か月間で一つのものを作る演習授業。
筆者らの班は手袋型のマウスとキーボードを作った。
内容リスト
- CAD
- Arduino
- グループワーク
- プロトタイプの実装
火曜2限 システム情報工学演習第一
いろいろな先生が日替わりで演習問題を出して下さる。内容は○○第一に準拠(だったはず……)。
内容リスト
- 演習
火曜3限 認識行動システム論第一
前半がHCI関係、後半が脳科学関係の内容だった。評価はレポート。
内容リスト
- HCI
- 脳科学
水曜1限 代数数理工学
代数について学ぶ。情報やってるとこの辺の代数は結構登場する。
内容リスト
- 同値関係
- 束・群・環・体
水曜2限、金曜4限 数学2D
前半は複素解析、後半はフーリエ・ラプラス変換
授業資料はこちら
内容リスト
- 複素関数論
- 複素積分
- 留数定理
- フーリエ級数・フーリエ変換
木曜2限 制御論第一
制御対象に関する数理モデルを設計し、その系に任意の望む動きをさせようとする学問を制御論と呼ぶ。倒立振子の制御や、角で立つ立方体の動画は見たことがあるかもしれない。第一では主に古典制御を学ぶ。
授業資料はこちら(学校は違うがスライドの内容は大体同じ)
内容リスト
- ブロック線図
- 1次系、2次系
- 安定判別法
- ボード線図
- ループ整形、位相遅れ保障
木曜3・4限 計数工学実験
いくつかの研究室から持ち出されたテーマについて実験を行う。3回の実験の後にレポート。
内容リスト
- レーザーとカオス
- アルファ波
- 倒立振子の制御
- FPGA
金曜1限 信号処理論第一
信号処理の基礎を扱う。前半はフーリエ変換、後半はz変換(離散時間のラプラス変換)
z変換、授業で扱っているときは今後使う気がしなかったが、実際使っていない(研究室によるのだと思う)
授業資料はこちら
内容リスト
- フーリエ変換
- サンプリング定理
- 高速フーリエ変換
- z変換
- 最小位相システム
- FIRフィルタ
金曜2限 確率数理工学
確率論の基礎を学ぶ。確率と聞いて最初イメージした内容とは異なったが、大学の確率はおそらくこういう内容なのだろう。
先生の頭が異常に良く、資料を一切見ずにひたすら板書をし続ける。
授業スライドはこちら
内容リスト
- 測度論
- モーメント母関数
- 大数の法則と中心極限定理
- マルコフ連鎖
金曜3限 計算システム論第一
前半は計算機の論理的基盤について。後半はパタヘネの内容
内容リスト
- ブール代数
- BDD
- カルノー図
- ハードウェア・アーキテクチャ(パタヘネに準拠)
おわりに
自分が受けた授業の内容についてもClaude Sonnetの方が詳しいんですがなぜ?
皆様が学科選択をする際の参考となれば幸いです。